【スペルウィッチ・ウィッチ最速BEYOND】Songさん マリガン・立ち回り完全ガイド 【シャドバWB】

アズヴォルト・レヴナント

中国強豪プレイヤーのSongさんが≪アズヴォルト・レヴナント≫でウィッチクラス最速BEYONDを達成したスペルウィッチ。手札を減らさずにスペルブーストを積み上げ、7コスト目の「災いの言霊・ジンジャー」に全てを噛み合わせていくデッキタイプです。毎ターン目の前の最適解を取るのではなく、数ターン先の一点に向けて手札とEPを配分していく設計思想が、このデッキの面白さの核にあります。ミッドレンジ系統には7コスト目の超展開で押し切り、回復と除去が厚いビショップには「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」のOTKへ。同じ40枚でありながら、対面によって勝ち筋そのものが切り替わるため、マリガンの段階で「どの勝ち筋で勝つか」を決める判断が問われます。「強くて、そして何より楽しいデッキ」——ご本人がそう言い切るこのデッキの中身を、インタビューで掘り下げます。

結論|まず押さえたい点
コンセプト
手札を減らさずにスペルブーストを稼ぎ続け、7コスト目に「災いの言霊・ジンジャー」+温存した展開札を一斉に叩きつけて盤面を制圧するデッキ。理論上は手札が多いほど恩恵が大きい。
勝ち筋
①ミッドレンジ系統には7コスト目の超展開で押し切る。②回復・除去が厚いビショップには20ブーストの「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」+「マナリアスクリプター・ティコ」でOTKを狙う。
キーカード
「鋼鉄の微睡み」「ハッピーフラワー・サミー&マリー」「過剰反応」「災いの言霊・ジンジャー」「明越花・アラ」「明越花の転変」「破式の変貌・フィーリン」「余情の俳人」「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」「マナリアスクリプター・ティコ」「相承の意思」
スワイプ・ドラッグでめくる5枚の要点カード
1コンセプト

手札を減らさず回し、7コスト目に全てを噛み合わせる

とにかく“回す”ことが重要なデッキ。理論上は手札が多いほどスペルブーストの恩恵を受けられるため、手札を減らさずにブーストを稼ぐカードの価値が高い。

2最優先キープ

手札を減らさずにブーストを稼げる3枚を最優先で探す

「鋼鉄の微睡み」「ハッピーフラワー・サミー&マリー」「過剰反応」。初手は4枚なので、どの要素(ブースト・ドロー・除去・フィニッシャー)が足りていないかを見ながら判断する。

3勝ち筋

7コスト目の超展開、もしくはテトラ&ラティカのOTK

ミッドレンジ系統には「災いの言霊・ジンジャー」と同時展開して押し切る。高回復・高除去のビショップには20ブーストの「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」でOTKへ切り替える。

4立ち回りの軸

対面ごとに勝ち筋そのものを切り替える

ミッドレンジナイトメアには後手が有利で、7コスト目に3点以上の体力で並べれば処理しきれない。ビショップには過剰に攻めず、除去と手札整理に徹する。

5ワンポイント

「今のターン」ではなく「次の、その次のターン」を考える

7コスト目に災いの言霊・ジンジャー単体を出してもブーストは3回分で非効率。事前に稼いだ展開札と同時に並べて初めて桁違いのパワーが出る。

マリガン

スペルウィッチはとにかく“回す”ことが重要なデッキで、理論上は手札が多いほどスペルブーストの恩恵を受けられます。そのため、手札を減らさずにブーストを稼げるカードの価値が飛び抜けて高くなります。初手は4枚しかないため、「ブースト」「ドロー」「除去」「フィニッシャー」のどの要素が足りていないかを考えながら判断するのが基本です。

① 最優先(キープ)
・「鋼鉄の微睡み」:手札を減らさずにブーストを稼ぎつつ、ドローソースとしても機能する中核の1枚。

・「ハッピーフラワー・サミー&マリー」:同じく手札を減らさずにブーストとドローを両立できる。7コスト目の同時展開要員としても価値が高い。

・「過剰反応」:手札を減らさずにブーストを稼げるカードの代表格。序盤から効率よくカウントを進められる。

妥協案としてキープ:
・ブーストの恩恵を受けるカード:「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」「明越花・アラ」「破式の変貌・フィーリン」
・ドローソース:「明越花の転変」「鋼鉄の微睡み」「ハッピーフラワー・サミー&マリー」
・除去札:「緑の幸・ムニャール&マンマル2号&ジーナ」「ストームブラスト」「マナリアスクリプター・ティコ」
・手札を減らさずにブーストを稼げるカード:「過剰反応」「マナリアスクリプター・ティコ」「明越花の転変」

対面によってキープを変える場合:
・アグロデッキ:「ストームブラスト」「緑の幸・ムニャール&マンマル2号&ジーナ」「マナリアスクリプター・ティコ」の優先度を上げる。
・ビショップなどのOTK型:ドローソースとフィニッシャーの確保を重視する。
・連携ロイヤルやAFネメシスなどのミッドレンジ:「明越花・アラ」の優先度を上げる。

対面ごとの立ち回り

このデッキは対面によって勝ち筋そのものが入れ替わります。特に意識したいのが、現環境で最も多いミッドレンジナイトメアと、ナイトメアに有利を取れる数少ないデッキである進化ビショップの二つです。

現環境で最も多い対面です。スペルウィッチは後手で有利を取れます。理由は、ナイトメアの重要な全体除去が8コストを中心に据えており、7コスト時点で使える除去が「傍死のアナテマ・徒姫」や「イステンデッドVSマルチルゲート」程度に限られるからです。そのため、7コスト目に「災いの言霊・ジンジャー」の盤面が全て3点以上の体力で残っていれば、相手は処理しきれずそのまま勝ち切れます。

この動きを狙うには、「災いの言霊・ジンジャー」と同時に展開できるカード——「余情の俳人」「明越花・アラ」「ハッピーフラワー・サミー&マリー」「破式の変貌・フィーリン」など——を温存し、その前のターンでEPを惜しまずに盤面を整えておくことが重要です。総じて、後手を取った場合の最もシンプルな勝ち筋は、7コスト目に一気に押し切ることになります。

ポイント:後手有利。7コスト目に災いの言霊・ジンジャー+同時展開札を全て3点以上の体力で並べる。そのために展開札を温存し、前のターンはEPを惜しまず盤面を整える。

現在、ナイトメアに対して有利を取れる数少ないデッキであり、ランクマッチでも頻繁に見かけます。アミュレットビショップも進化ビショップも同様に高い回復力と除去力を持つため、ミッドレンジデッキに対して通用する超展開プランでは押し切れません。

そこでこの対面に向けて「相承の意思」を1枚採用しています。これによりビショップ戦は「OTK」を主軸とした戦い方にシフトします。ビショップは序盤にプレッシャーをかけてくるデッキではないため、こちらは過剰に攻める必要はありません。ドローソースとフィニッシャー(「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」)を中心にキープし、「ストームブラスト」「マナリアスクリプター・ティコ」「明越花」といった攻撃的なカードはキープしません。中盤はひたすら除去と手札整理に徹し、20ブーストの「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」を目指します。

最終的には「マナリアスクリプター・ティコ」2枚、あるいは「マナリアスクリプター・ティコ」+「相承の意思」のセットで、4魔弾(4+16)または2魔弾+9攻撃力の「恩愛の大地・テトラ&ラティカ」によるOTKを狙います。

ポイント:「相承の意思」1枚の採用でOTKプランへシフト。攻撃札はキープせず、中盤は除去と手札整理に徹して20ブーストのテトラ&ラティカを目指す。

採用候補と入れ替え候補

自由枠(入れ替え候補)については、次の2枚に調整の余地があります。

①「水の理・ワムデュス」
ウィッチには破壊効果が不足しているため、スペルミラーや実験体ウィッチに対して非常に有効です。超進化解禁後の「災いの言霊・ジンジャー」展開は、全体に6点以上の火力を一方的に浴びせられると崩れやすいという弱点があります(例:スウィートエンティティ、AFネメシスやロイヤルのナハト、ナイトメアのガロダートVSゼット)。ワムデュスと「破式の変貌・フィーリン」を組み合わせることで盤面をより大きくし、それらの全体除去に耐えられるようになります。ただしビショップやドラゴンが多い環境では価値が薄れるため、その場合は不採用が適切です。

②「歩む《愚者》・リンクル」
一般的な「マナリアスクリプター・ティコ」型のブーストウィッチとは、有利対面・不利対面がほぼ逆転します。リンクル型はドラゴンやビショップに強く出られる一方で、多くのドローソースを必要とし、「マナリアスクリプター・ティコ」のようなアグロ対策カードを削る必要があるため、連携ロイヤルやミッドレンジナイトメアに対しては厳しくなります。

◆ あえて不採用にしたカード

①「アンリーシュ」
本質的に先攻4コストでしか機能せず、それ以外の局面では非常に使いにくいカードです。また、現在のローテーション環境におけるドローソースはすでに十分な水準に達しているため、あえてこのカードを採用するメリットは薄いと判断しました。

②「正常の侵食」
多くの「手札を消費する」カードと組み合わせる必要があり、デッキ枠を圧迫します。その割に得られるカードパワーが見合わないため、採用を見送りました。

③「万術の咎人・セフィー」
実験体ウィッチのカウントをこなすためには、ブーストを稼がない10コスト分の動きを強いられ、その間にも多くの手札を消費します。ブーストウィッチは“ブーストをいかに効率的に稼ぐか”が命題のデッキであり、ブーストに貢献しないカードは基本的に構築に入りません。

カードの切り方とプレイングの指針

このデッキは、手札とEPをどのターンに向けて配分するかで勝敗が決まります。重視されているのは、次の考え方です。

手札を減らさずにブーストを稼ぐ。理論上は手札が多いほどスペルブーストの恩恵を受けられる。だからこそ「鋼鉄の微睡み」「ハッピーフラワー・サミー&マリー」「過剰反応」の価値が高く、ブーストに貢献しないカードは基本的に構築にも手札運用にも入れない。
展開札は温存し、EPは前のターンに使う。「災いの言霊・ジンジャー」と同時に出せるカードを抱えたまま、その前のターンでEPを惜しまず盤面を整える。7コスト目に全てを噛み合わせるための準備は、数ターン前から始まっている。
対面ごとに勝ち筋そのものを切り替える。ミッドレンジ系統には超展開、高回復・高除去のビショップにはOTK。どちらの勝ち筋で勝つかをマリガンの段階で決め、キープするカードの種類を変える。

ワンポイントアドバイス

このデッキを扱う上で最も大切なのは、「毎ターンその場の動きをするのではなく、数ターン先を見据えた動きをする」という意識です。スペルウィッチは連携が命のデッキであり、その象徴が「災いの言霊・ジンジャー」です。7コスト目に「災いの言霊・ジンジャー」だけをプレイしても、ブーストはたったの3回分——非常に効率が悪い動きになります。しかし、事前にブーストを稼いだ「明越花・アラ」「破式の変貌・フィーリン」「余情の俳人」などと同時に展開できれば、桁違いのパワーを発揮します。
だからこそ、常に「今のターン」ではなく「次のターン、その次のターン」を考えながらプレイしてください。そして時には、デッキトップの神引きを信じることも必要です。

一番気持ちいい瞬間は、準備してきた動きがすべて噛み合い、盤面が一気に制圧されるターンです。例えるなら、丹精込めて育てた果実が実りの季節を迎えたかのような——そんな充実感があります。

— Songさん(このデッキで一番気持ちいい瞬間・本人コメントより)

引用元

本記事は、Songさんご本人へのインタビュー回答を日本語に翻訳して構成しています。翻訳はBo10杯 鰆餃子様にご協力いただきました。編集はDexel編集部が行い、文意を損なわない範囲で表現を整えている箇所があります。