【シャドバWB】SNC 2026 Grand Finals 現地レポート

Bo10杯

弟の背中を追って、広州の頂点へ|SNC Grand Finals優勝・莉莉猪選手インタビュー

9月19日、中国・広州でSNC Grand Finalsが開催

2026年9月19日、中国・広州のネットイース本社にて「Shadowverse Netease Championship 2026」(以下SNC)のGrand Finalsが開催されました。中国の上位8名のプレイヤーが年間チャンピオンのタイトルをかけて競い合い、上位4名は12月開催のShadowverse世界選手権(WGP)に中国代表として出場します。

頂点に立ったのは、b站美少女莉莉猪選手です。決勝で我是小小离场王選手を下し、年間チャンピオンと賞金80,000元(約168万円)を手にしました。3位は骇鳞選手、4位は子衿選手で、この4名が12月のWGPに中国代表として出場します。

Dexelでは、現地を訪れたBO10杯の協力を得て、会場の様子を写真とともに紹介します。さらに優勝者本人に、シャドウバースを始めたきっかけ、同大会に出場した双子の弟・b站美少女铃铃猪選手への想い、中国競技シーンの魅力を伺いました。

取材・撮影・通訳:BO10杯チーム(鰆餃子・Aelix・槲寄生之舞/Dexelコラボ現地記者)

なお、BO10杯主催者のZhangyueさんは、SNC Grand Finalsの公式解説を務めていました。そのため現地取材メンバーには入っていませんが、実況・解説から取材まで、今大会にはBO10杯チームが総出で関わっていたことになります。

大会概要

項目内容
開催日2026年9月19日
会場中国・広州 ネットイース本社
優勝賞金80,000元(約168万円)
WGP出場上位4名(12月開催)

入賞者

順位選手
優勝b站美少女莉莉猪
準優勝我是小小离场王
3位骇鳞
4位子衿

写真で見るSNC Grand Finals 広州グルメも少しだけ

現場取材&写真:BO10杯チーム(鰆餃子・Aelix・槲寄生之舞/Dexelコラボ現地記者)

SNC Grand Finals 大会の看板
会場に掲げられた大会の看板
会場となったネットイース本社
会場となったネットイース本社
来場特典の受け取りブース
来場特典の受け取りブース
SNC Grand Finals 会場の様子
会場の様子
チャレンジブースでプレイするMishadow51選手と璐缇雅選手
チャレンジブースでプレイする、左がMishadow51選手、右が璐缇雅(ルティア)選手
b站美少女铃铃猪選手の登場シーン
b站美少女铃铃猪選手の登場
SNC Grand Finals 決勝の様子
決勝の様子
優勝が決まった瞬間
優勝が決まった瞬間
SNC Grand Finals 現地の集合写真
集合写真(一番右がZhangyueさん)
b站美少女莉莉猪選手とb站美少女铃铃猪選手の双子選手
左がb站美少女莉莉猪選手、右がb站美少女铃铃猪選手

取材の合間には、広州グルメも楽しみました。現地の食も少しだけお届けします。

広州名物の腸粉
広州名物・腸粉
ガチョウの丸焼き
ガチョウの丸焼き
サウナチキン
サウナチキン

SNC Grand Finalsを制したb站美少女莉莉猪

激戦を勝ち抜き、Grand Finalsの頂点に立ったのはb站美少女莉莉猪選手です。今大会には双子の弟であるb站美少女铃铃猪選手も出場していましたが、弟は1回戦で敗退しました。兄の莉莉猪選手はその後も勝ち進み、決勝で我是小小离场王選手を破って優勝を果たしました。

莉莉猪選手の普段の活動は、Bilibiliのホームページでも見ることができます。

本大会は2デッキBO3形式です。莉莉猪選手が使用したのは以下の2デッキです。デッキコードは公式サイトで誰でも確認できます。


b站美少女莉莉猪選手へのインタビュー

――まずは莉莉猪さんご自身について教えてください。普段の活動やシャドウバースを始めたきっかけを教えてください。

シャドウバースを始めたきっかけは、2022年にハースストーンの中国サーバーがサービス終了したことでした。当時弟はずっとハースストーンをやっていて、その知らせを聞いてシャドウバースに移り、私も一緒に誘ってくれたんです。

――今回優勝したGrand Finalsで、特に印象に残っている試合を教えてください。

一番印象に残っているのは、魔手ウィッチでナイトメアと戦った試合ですね。深淵のランダムが2回ともあまり良くなくて、ダメージもほぼ使い切ってしまい、その時はもう万事休すでした。

序盤から中盤にかけてはほぼ自分の勝ちを確信していました。でも2回の深淵がどちらもあまりに悪くて、毎回あと一歩届かず、最後には相手に回復されてしまって。終盤には手札にダメージ源がまったくなくなり、デッキには「カルギデンスラ」が1枚だけ。その時はもう負けを覚悟していました。

それなのにドローで最後の1枚――「カルギデンスラ」を引き当てることができたんです。相手の場の攻撃力ではリーサルが届かないと計算できたので、次のターンに壁を越えてリーサルを取れると判断し、盤面ロックで勝利をもぎ取りました。試合が終わった後は手が震えていました。

――双子の弟であるb站美少女铃铃猪選手も同大会に出場し、1回戦で敗退となりました。弟さんの存在は、莉莉猪さんにとってどのようなものでしたか。

弟の存在は私にとって非常に大きなものです。彼がいなければ、今の私はありません。彼が誘ってくれなければ、今ごろシャドウバースを遊んでいなかったかもしれませんし、彼が2023年に準優勝していなければ、大会に出ようという気持ちにもならなかったでしょう。そうなれば、今日のような成績を残すことも不可能でした。

弟が敗退したと知った時は、かなり驚きました。彼のプレイスキルも努力も、相手をはるかに上回っていると思っていたからです。私は勝ち上がりながら、彼を倒した相手にもどんどん勝ち進んでほしいと願っていました。そうすれば、決勝で弟の仇を討てるからです。

――中国のシャドウバース競技シーンには、どのような特徴や魅力があると感じていますか。

中国のシャドウバース競技シーンの最大の特徴は、「環境の消化が速く、競争密度が高い」ことだと思います。選手たちが新しいカードパックへの適応が早く、パックが出て数日でランクマや大会に完成されたデッキが並ぶことも珍しくありません。プレイヤー間の交流も盛んで、復習や練習試合、議論が非常に活発です。これは大きなプレッシャーでもありますが、同時に全員が進化し続ける原動力にもなっています。

私自身もその恩恵を受けている一人です。周りの仲間が何度も練習に付き合ってくれ、フィードバックをくれたからこそ、ここまで来られたのだと思います。日本のプレイヤーの皆さんにも、この「みんなで環境を推し進めていく」雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。

――最後に、応援しているファンや、このインタビューで初めて莉莉猪さんを知った方々へメッセージをお願いします。

日頃から応援してくださっているファンの皆さん、そして練習に付き合ってくれている弟に、心から感謝しています。彼らの助けがなければ、今日の成績は残せませんでした。

そして、このインタビューをきっかけに初めて私を知ってくださった日本の皆さん――はじめまして、美少女莉莉猪です。こうしてご縁ができたことをとても嬉しく思います。これからも応援していただけると幸いです!


編集後記・まとめ

弟をきっかけにShadowverseを始め、その背中を追うように競技大会へ。2023年、先に準優勝という結果を残したのは弟でした。そして今回、広州で行われたGrand Finalsの頂点に立ったのは兄・莉莉猪選手でした。

インタビューで印象的だったのは、優勝を決めた瞬間ではなく、ナイトメアと激突した一戦を語る時の言葉でした。最後の1枚に賭けたリーサル、そして「試合が終わった後は手が震えていました」という一言。優勝という結果だけでは分からない、彼の歩みがそこにありました。

そして忘れてはならないのが、弟・铃铃猪選手への想いです。「彼を倒した相手にもどんどん勝ち進んでほしい、決勝で弟の仇を討てるから」――兄が見ていたのは、自分の勝敗だけではありませんでした。

「環境の消化が速く、競争密度が高い」と語る中国の競技シーンも、日本とはまた異なる魅力を持っています。Dexelでは今後も、国内外を問わずShadowverseに挑戦するプレイヤーたちの姿を届けていきたいと思います。

最後に、現地取材にご協力いただいたBO10杯チームの鰆餃子さん、Aelixさん、槲寄生之舞さん、本当にありがとうございました!おかげで素敵な記事をお届けできました。

BO10杯についてはこちらの特設記事でも紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。