新環境の前に、今の力を測る ― 日中ハイレベル6名が挑んだ団体戦「CROSS BORDER CLASH」S1
BO10杯 × Dexel の共同企画としてスタートした、日中対抗の団体戦「CROSS BORDER CLASH」。 新環境を目前に控えたこのタイミングだからこそ、今の実力を正面からぶつけ合う――。 3人1チーム・合計7クラスを使い、個人戦BO1を3試合、チーム戦BO1を2試合で競う特殊ルールで行われたS1。 結果は BO10杯チームが3勝2敗でDexelチームを制し、最終第5戦までもつれる接戦となりました。 勝敗を分けたのは、7クラスをどう配分し、どの対面にどのデッキをぶつけるかという「ピックの読み合い」。 両チームの選手が口を揃えて、このルールならではの奥深さを語る一戦になりました。
- 3人1チーム、合計7クラスを使用。1人目は3クラス、2・3人目は各2クラスを担当。
- 第1~3試合は個人戦BO1。一度使用したクラスは再使用不可。
- 第4・5試合はチーム戦BO1。試合前に3分間のチームディスカッションを実施し、3人で通話しながら共同でプレイ方針を決定。
- 全5試合を必ず実施し、最終スコアで勝敗を決定。
最終スコア BO10杯チーム 3 ― 2 Dexelチーム 個人戦は、Dexelが第1戦を先取するも、BO10杯チームが第2・3戦を連取して2勝1敗で折り返し。続くチーム戦は1勝1敗で、第4戦を制したBO10杯チームがそのまま逃げ切った。最終第5戦こそDexelが返したが、勝敗はすでに決していた。スコアは紙一重ながら、勝負どころを押さえたのはBO10杯チームだった。
| 番 | 形式 | BO10杯チーム | Dexelチーム | 勝者 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 個人戦 | 美少女莉莉猪 | nico | Dexel |
| 2 | 個人戦 | 星野餅美 | Amano | BO10杯 |
| 3 | 個人戦 | 璐缇雅Official | Aias | BO10杯 |
| 4 | チーム戦 | 3人でのチーム戦(共同プレイ) | BO10杯 | |
| 5 | チーム戦 | 3人でのチーム戦(共同プレイ) | Dexel | |
- 交流戦を終えた感想
- チーム単位では負けてしまいましたが、自分が操作した試合はどちらも勝てて良かったです。クラス選択も作戦通りに上手くいきました。
- 最も印象に残った対面
- 第1戦です。
- 印象的だった場面
- 6ターン目のクルル進化です。
- その時の思考
- 次のターンがおおよそクルル超進化かオルテニア超進化で、その時にクルル3/5がいた方が強いと思ったためです。また、相手の手札に意思やアンリーシュがありそうだったので。
- PSルールの難しさ
- 4・5試合目にどうデッキを残すかが難しかったです。1試合目の相手の投げ方が想定外でした。
- 相手チームの印象
- かなり直感で、強いクラスを投げてくる印象でした。
- 相手へひとこと
- 対戦ありがとうございました! GG!
- 交流戦を終えた感想
- PSルールでの試合は初めてだったので、とても楽しく試合ができました。
- 最も印象に残った対面
- 自分が出場した第2戦です。決して良いとは言えない手札でしたが、最後まで勝ち筋を追うプレイはできたと思っています。
- 印象的だった場面
- 後攻4ターン目です。
- その時の思考
- 手札がヴォーラライとギルネリーゼ2枚ずつと、進化権を要求されるカードが多かったため、ゾーイに進化権を使わず、一旦ライフで受ける意識でした。
- PSルールの難しさ
- 考察段階で、相手がどんな組み合わせでもチーム戦まで対応できるようにするのは大変でしたが、面白い部分でもありました。
- 相手チームの印象
- アーキタイプの選択(アミュレットビショップ)や枚数配分など、日本ではあまり見られないものが多く、斬新だという印象でした。
- 相手へひとこと
- 対戦ありがとうございました! 機会があればまた戦いましょう! その時はリベンジします!
- 交流戦を終えた感想
- 自分の実力を出し切ることができなかった、悔しい試合でした。
- 最も印象に残った対面
- 四試合目の、ロイヤル対ドラゴン戦です。
- 印象的だった場面
- 相手の2ランプ・ウィルナスが取れなかったところです。
- その時の思考
- 手札にウィルナスを取るカードがなかったため、ウィルナス以外の時に勝てる選択肢を取りました。
- PSルールの難しさ
- 相手が魔手ウィッチを1ラウンドで消費したので、破壊ネメシスをチーム戦に回して、相手に破壊ネメシスを警戒させるかどうかを考えていました。そのラウンドで当て勝ちするだけでなく、後ろに残すのが強いのかどうかまで検討しなくてはいけないところが難しいと思います。
- 相手チームの印象
- デッキの強みを理解している、素直なチームでした。
- 相手へひとこと
- 対戦ありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします!
- 交流戦を終えた感想
- とても刺激的で、非常に面白い交流戦でした。普段とは異なる環境やルールの中で戦うことで、新たな発見も多くありました。
- 最も印象に残った対面
- 第1戦です。お互いに手札が噛み合わない展開でしたが、相手も同じように苦しんでいたのが伝わってきました。ただ、こちらは引き続き魔手を引くことができず、そのまま押し切られてしまいました。
- 印象的だった場面
- 相手が最初の「オルテニア」をプレイしたターンです。あの一手で盤面の流れが大きく変わりました。
- その時の思考
- 大遊戯世界が盤面に詰まってしまったのが辛かったです。あの場面でシイムを出せていれば、相手のオルテニアを処理できていたかもしれません。ただ、その時点で手札がかなり厳しく、やむを得ず大遊戯世界を置いて手札を整理するのが精一杯でした。
- PSルールの難しさ
- とても感じました。PSルールのような制限がある環境では、ランクマではあまり見かけないデッキが、特定の対面で大きな武器になる可能性があります。その読み合いが非常に面白く、また難しいと感じました。
- 相手チームの印象
- 非常にレベルの高い、手ごわいチームでした。どの選手も個性的で、それぞれの強みを活かした戦い方をされていた印象です。
- 相手へひとこと
- 今回の交流戦は本当に貴重な経験になりました。皆さんのプレイから多くを学ぶことができました。また機会があればぜひお手合わせいただきたいです。ありがとうございました。
- 交流戦を終えた感想
- 大会運営もスムーズで、チーム内の雰囲気もとても良く、勝利で終えられたことで非常に満足しています。面白かったのは、チーム内で最も実力のある美少女莉莉猪選手が2戦とも敗れたことで、「SNC7月準優勝のルティア選手が2勝したということは、7月優勝の彼はどれだけ強かったんだろう……」という冗談が飛び交っていたことです。唯一の心残りは、布陣の関係で、かなり練習してきたアミュレットビショップを使う機会がなかったこと。もし相手が第1戦か第4戦で魔手ウィッチを出していれば、おそらくこのデッキが登場していたでしょう。
- 最も印象に残った対面
- 第1戦、美少女莉莉猪選手の魔手ウィッチです。8ターン目終了時点で信仰が2しかなく、次のターンに相手のオルテニアを処理できない――その状況が非常に印象的でした。
- 印象的だった場面
- 自分がAFネメシスでAmano選手のランプドラゴンと対戦した際の、先手7ターン目の場面です。相手の「ウィルナス」によるプレッシャーの中、非常に厳しい手札状況から「ミュー」をトップで引いた瞬間です。
- その時の思考
- この試合は3ターン目の処理にやや課題が残りました。振り返ると、玩具をアクセラして「尽小花」でイマリを変身するべきだったと思います。しかし結果的に、7ターン目にミューをトップで引き、その場に残っていた「尽小花」とミューを組み合わせて、ルリアに守られたウィルナスを処理できました。あの時点では「ミューを引かなければ負け」という感覚で、そのドローで勝率が10%から90%に跳ね上がったと思っています。ただ後日アーカイブを確認すると、Amano選手の手札もかなり厳しかったようで、実際の勝率は感じていたほど低くなかったかもしれません。
- PSルールの難しさ
- 4~5クラスのルールや全クラス制と比べて、この特殊BO5ルールはより戦略的な読み合いが求められ、試合が冗長になりすぎない点も良いと感じました。環境の変化に応じて戦略が変わる点も面白いです。現在は魔手ウィッチとランプドラゴンの2強環境なので、デッキ選択や対面予想はこの2つを軸に組み立てられます。今後、1強や三つ巴の環境になれば、また異なる戦略が求められるでしょう。
- 相手チームの印象
- 3名全員が全クラスBEYONDという、常人には到達しがたい成績を残しているだけあって、各選手が自身の実力に絶対の自信を持っていると感じました。実際の布陣も非常に堅実で、運任せの部分はほとんどありませんでした。私たちの勝利は、第2戦から第4戦にかけて互角に近い対面で3連続で運が味方した部分が大きいと思います。
- 相手へひとこと
- 全クラスBEYONDの実力は疑いようがありません。主催の方から、試合後も長時間にわたって振り返りをされていたと伺いました。その努力は必ず報われるはずです。RAGEやWGPといったさらに大きな舞台で、皆さんのお姿を見られることを楽しみにしています。
- 交流戦を終えた感想
- とても面白いルールでした。普段とは異なる戦略が求められ、新鮮で刺激的な経験になりました。
- 最も印象に残った対面
- 連携ロイヤル対破壊ネメシスの対面です。相手がミッドナイトメアと破壊ネメシスを持っていたため、おそらく破壊ネメシスを出してくるだろうと予想していました。ドラゴンでは破壊ネメシスに対してあまりに不利だったため、唯一の選択肢として連携ロイヤルを選びました。そのために前日から入念に練習を重ねてきたので、それが実を結んで嬉しかったです。
- 印象的だった場面
- 6ターン目の場面です。
- その時の思考
- 体力で優位に立っていたため、あえて「セザール」を出さず、盤面の主導権を握りに行く選択を取りました。レポーターでのドロー、あるいは手札の衛生兵でPP+1を温存しつつ手札を整える――どちらも良い選択肢でした。PP+1を次のターンに持ち越し、8コストのフィニッシュ札に繋げる算段でしたが、結果としてその読みが的中しました。
- PSルールの難しさ
- さすがはプロリーグのルールだと感じました。試合前のピックや、相手がどのデッキを出してくるかを予想し、それに対してこちらが何で対応するかを考え合う――このプロセスが今回の一番好きな部分でした。
- 相手チームの印象
- どのデッキも非常に高い熟練度で操られていると感じました。本当に手ごわい相手だったと思います。
- 相手へひとこと
- 今回の対戦で多くを学ばせていただきました。また機会があれば、ぜひ再戦をお願いしたいです。ありがとうございました。
個人戦は、Dexelのnico選手が第1戦を先取して主導権を握ります。6ターン目のクルル進化から盤面を作り、相手が魔手を引ききれない隙を突いて押し切りました。しかしBO10杯チームはここから立て直し、星野餅美選手(第2戦)と璐缇雅Official選手(第3戦)が連取。個人戦を2勝1敗と先行して折り返します。続くチーム戦は1勝1敗。第4戦をBO10杯チームが制して王手をかけ、最終第5戦こそDexelチームが返したものの、勝敗はすでに決していました。スコアは3-2。数字の上では紙一重ですが、勝負どころを押さえたのはBO10杯チームでした。
今回の焦点は、プレイングそのものと同じくらい「事前のピック」にありました。7クラスを1人目が3つ、2・3人目が各2つ担当し、使用したクラスは再使用不可――この制約が、ランクマでは見かけないデッキを特定対面の切り札に変える読み合いを生みます。璐缇雅Official選手は、相手の破壊ネメシスを読んで前日から連携ロイヤルを仕込み、それを的中させました。星野餅美選手は、現環境を魔手ウィッチとランプドラゴンの二強と捉えたうえで布陣を組み、練習してきたアミュレットビショップを温存する判断まで語ります。一方でDexel側も、Aias選手が「破壊ネメシスをチーム戦に残して警戒させるか」という盤外の駆け引きに踏み込むなど、両チームがこのルールの奥行きを存分に引き出していました。
勝敗を超えて記憶に残ったのは、厳しい局面で勝ち筋を手繰り寄せる選手たちの手つきでした。星野餅美選手は、ランプドラゴンのウィルナスに追い詰められた先手7ターン目、「引かなければ負け」というトップのミューを掴んで盤面を捌き切っています。敗れた美少女莉莉猪選手やAmano選手も、噛み合わない手札の中で最後まで勝ち筋を追い続けました。Dexelチームは一歩及びませんでしたが、日中トップクラスの読み合いとプレイングが真正面からぶつかったこのS1は、次への確かな手応えを残しました。CROSS BORDER CLASHは、今後もシリーズとして続いていきます。
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