計算か、祈りか ― セフィーと魔手が刻んだ10番
先攻5・後攻5、全10番で対面相性を深掘りするBO10杯。今回はオーナーの 廃夢選手と、ゲストの Figole選手の一戦。 魔手ウィッチとセフィーウィッチという、同じウィッチ同士でありながら性質の異なる2つのアーキタイプがぶつかり合いました。 結果は廃夢選手4-6Figole選手。事前の練習でも近い数字が出ていたといい、噛み合わせの差はある程度織り込み済みだったようですが、 それでも最後まで簡単には決着がつきませんでした。とりわけ終盤の第9戦・第10戦は、 Figole選手の完全に計算された強気の一手と、廃夢選手が最後の1枚に託した祈りにも似た逆転劇―― それぞれの選手の色が濃く出た名場面となりました。
総合スコア 廃夢 4 ― 6 Figole 廃夢選手が第1・3・4・8戦を、Figole選手が第2・5・6・7・9・10戦を制し、最後まで優劣が決しない展開となりました。
| 番 | 先攻 | 後攻 | 勝者 |
|---|---|---|---|
| 1 | 廃夢 | Figole | 魔手 |
| 2 | 廃夢 | Figole | セフィー |
| 3 | 廃夢 | Figole | 魔手 |
| 4 | 廃夢 | Figole | 魔手 |
| 5 | 廃夢 | Figole | セフィー |
| 6 | Figole | 廃夢 | セフィー |
| 7 | Figole | 廃夢 | セフィー |
| 8 | Figole | 廃夢 | 魔手 |
| 9 | Figole | 廃夢 | セフィー |
| 10 | Figole | 廃夢 | セフィー |
セフィーを持たないまま、盤面で押し切るプランが通って会心の勝利を収めた一戦。とりわけ6ターン目・7ターン目の判断が焼き付いているといいます。7ターン目は盤面を作ること自体は決めていたものの、テトラティもなく次の決め手も見えないなかで、才媛に超進化を注いでまで盤面を強くするかどうか、ギリギリまで悩んだそうです。結果的には強気に攻める選択がぴたりとハマり、大きな手応えを得られた場面だったと振り返っています。手札を見ながら、せめてセフィーかテトラティを引きたいという願いを抱いていたといいます。
9戦目、セフィーなしで盤面で押すプランが通り勝つことができたのが本当に嬉しかったです。特に6ターン目と7ターン目が印象に残っていて、7ターン目は盤面を作ることは決めていたのですが、テトラティもなく次の打点が見えていないなかで、才媛に超進化を振ってまで盤面を強くするかギリギリまで迷いました。結果的には強気に押す択がばっちりハマって嬉しかったです。このドローでセフィー、せめてテトラティを引きたいなという気持ちでした。
― Figoleさん終盤の第8戦、10ターン目に引いた最後の1枚「魔恋の天晶」が焼き付いているといいます。序盤に相手が「心酔の研究者」を展開し、続けて「ラブリーマスターピース」、さらに「研究者」と出してきたことから、廃夢選手は「これが相手の最後の手持ちだろう」と読んでいました。しかし自身の「カルギデンスラ」はまだコストが下がりきっていない状態。そこへ「天晶の深淵」が味方を回復しつつ相手を残り2点まで追い詰め、逆転を呼び込みました。本人も「正直『天晶の深淵』のランダム性に助けられた形」と率直に振り返っており、勝利の裏に運の要素があったことを隠さず語っています。
最後の試合、10ターン目に最後の1枚「魔恋の天晶」を引いた場面が印象に残っています。序盤に相手が「心酔の研究者」を出し、その後「ラブリーマスターピース」を挟んで、さらに「研究者」を続けて出してきたので、これが相手の最後の手持ちだろうと読んでいました。ただこちらの「カルギデンスラ」のコストがまだ下がりきっていませんでした。そこへ「天晶の深淵」が味方を回復しつつ、相手を残り2点まで追い詰めてくれて、逆転することができました。正直「天晶の深淵」のランダム性に助けられた形です。
― 廃夢さんオーストラリアでの留学生活を終えたばかりの、シャドウバースを愛してやまない若きプレイヤーです。初代シャドウバースの終盤に「覇者」の称号を手にした実力者でもあります。
学業を終えた今、満を持して『シャドウバースWB』に本格参戦。今期はスペルウィッチでランクを上げてきましたが、本大会では魔手ウィッチを持ち込んでの参戦となりました。一気にCR瞬間8位まで駆け上がり、頂点にはあと一歩届かなかったものの、これはまだ始まりに過ぎません。今後のさらなる飛躍に期待がかかります。
廃夢選手はこの対面を、魔手ウィッチにとってやや不利なマッチアップだと分析しています。最終的な4:6というスコアは、事前の練習で出ていた8:12という結果ともほぼ一致しており、感覚と実際の数字が重なった形です。魔手ウィッチ側には序盤の盤面処理をこなしながら「カルギデンスラ」を複数枚確保し、超進化ターンには「シイム」を通し、さらに「ストームブラスト」や「明越花」を握って相手の盤面に対抗するという高い要求が課されるといいます。とりわけ相手が6コストで3体の5/5実験体を並べ、7コストで「セフィー」を続けてきた場合は、すべて奇数体力で構成されているために処理が非常に難しく、加えて「ラブリーマスターピース」まで採用されていると、後手で「セフィー」のターンに「カルギデンスラ」を通しても次にこの壁が立ちはだかり、リーサルプランの組み立てが一段と難しくなるとのことです。今期の魔手ウィッチはサーチ手段と除去役の「偉丈夫」を失っており、以前ほどの強さを保てていない点も踏まえ、廃夢選手は「総じて、ある程度想定内のスコアだった」と率直に振り返っています。
一方のFigole選手は、早めに実験体を稼いで盤面を強めに押し付け、相手に最低でも進化を切らせることで「カルギデンスラ」から「深淵」を加える枚数を減らすことが、この対面の肝だと捉えています。後攻6ターン目の最速「セフィー」が強力なため、後攻有利・先攻不利という認識を持っていたそうですが、今回のBO10杯では先攻でも勝ち越すことができ、自身にとっても新しい発見があったと振り返っています。第9戦・7ターン目で見せた強気の判断も、この読みを裏付ける結果になったと言えそうです。
本当に素晴らしいプレイでした。今期はずっとスペルウィッチでランクを上げていたので、魔手ウィッチとセフィーウィッチの対戦はほとんど経験がありませんでした。Figoleさんのようなセフィーウィッチの使い手と対戦できたのは非常に貴重な機会でした。また機会があれば、ぜひまた対戦をお願いします。
― 廃夢さんトップレベルの魔手使いとこれだけ連戦できる機会は滅多にないので、今回対戦できて本当に勉強になったし光栄でした!対戦中集中していたせいでエモートを返せなくて本当にごめんなさい……。またどこかで対戦する機会があればよろしくお願いします!
― Figoleさん他のBo10杯はこちら
Bo10杯デッキ一覧を見る →