【シャドバWB環境】一強を築く〈魔手ウィッチ〉|最新Tier表と対策考察 ─ メタゲームウォッチング Vol.2

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メタゲームウォッチングVol.2

2026年8月14日

〈進化AFネメシス〉躍進、そして環境は〈魔手ウィッチ〉の一強時代へ。

《魔恋の慕情・シイム》と《軍配の偉丈夫》

7月中旬に開催された「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season2」を機に、〈進化AFネメシス〉が評価を上げてTier1に台頭し始めました。当時《暗黒次元》を主な処理札として搭載していた〈魔手ウィッチ〉に対して、スタッツの大きい横並べを可能としていた〈進化AFネメシス〉が有効とされたからです。

実際、当時は〈魔手ウィッチ〉に対してかなり有効なデッキとされており、〈ランプドラゴン〉などの他の対面に対しても幅広く微有利がついていました。(一方で、ビショップ全般には微不利がついていました。)

しかし同時期に、一部のプレイヤー間で知られていた《軍配の偉丈夫》型の〈魔手ウィッチ〉が公にされることとなります。これまでの《暗黒次元》型と異なり、あらゆる盤面形成を否定することができるようになり、〈魔手ウィッチ〉に真っ向から抗うことは非常に難しくなってしまいました。

《軍配の偉丈夫》の強みは、盤面全破壊能力はもちろんのこと、進化後のスタッツの大きさにもあります。盤面形成によってテンポを取り、本来攻めていた側が、《軍配の偉丈夫》を1枚投げられることで、今度は6/7スタッツのフォロワーを取りに行かなければならない受け身の体勢を強いられてしまうのです。

その間に〈魔手ウィッチ〉側はドローを進めて自らの準備を安全に整えることができ、徐々にリソースの質に差が開いていきます。その結果、《魔恋の慕情・シイム》を安全に超進化させつつ、《旧き天晶・カルギデンスラ》の連打まで綺麗に繋がってしまいます。

また、《軍配の偉丈夫》の能力を安定して発動させるために、《アルビオンバハムート》《気高き黒翼・オリヴィエ》などの高コストカードも採用されるようになりましたが、これらのカードもかなり厄介です。

《アルビオンバハムート》は、〈連携ロイヤル〉《寛厳の音帥・セザール》の強力な盤面や、〈破壊ネメシス〉《新約・白の章》《新約・黒の章》を一掃することができます。その特大スタッツによって、一気に相手の除去リソースを奪うこともできます。

《気高き黒翼・オリヴィエ》は、《旧き天晶・カルギデンスラ》に進化を切る回数を能動的に増やすことができ、結果的に《軍配の偉丈夫》に進化を切る動きを助長しています。

《軍配の偉丈夫》の能力発動の安定化を図るために採用されたカードが、そもそも〈魔手ウィッチ〉というデッキの弱点をカバーしてしまった結果、自身の手札事故以外にほとんど欠点がない、最強クラスのデッキが誕生してしまいました。

(昨今は、ミラーを意識して《アルビオンバハムート》《気高き黒翼・オリヴィエ》を抜き、代わりに《救世の勇姿》を採用した《軍配の偉丈夫》型の〈魔手ウィッチ〉も流行ってきています。)

しかし、それだけが〈魔手ウィッチ〉が一強となった要因ではありません。カードゲームにおいては、どれだけ強いデッキでも「環境内の立ち位置」によって、その相対的な強さは変動します。

では、なぜ〈魔手ウィッチ〉は一強となってしまったのでしょうか。理由は簡単で、〈魔手ウィッチ〉が苦手とするデッキを〈進化AFネメシス〉が片っ端から狩っているからです。

現在の環境は、〈魔手ウィッチ〉〈進化AFネメシス〉/〈その他のデッキ〉という構図になっています。〈魔手ウィッチ〉は、《不屈の鋭刃・バザラガ》を駆使して戦う〈ミッドレンジナイトメア〉や、潜伏・バリア・細々とした面展開を得意とする〈テンポエルフ〉などの中速デッキが少し苦手ですが、〈進化AFネメシス〉はこれらのデッキすべてに対して強く出ることができます。

つまり、〈進化AFネメシス〉が環境上位に存在することにより、〈魔手ウィッチ〉の苦手対面がけん制され、〈魔手ウィッチ〉一強環境が助長されているのです。

こうして現在、〈魔手ウィッチ〉は今環境の王としての地位を、揺るぎないものとしています。

*当サイトのTier表では、〈魔手ウィッチ〉〈進化AFネメシス〉がTier1に置かれていますが、これはこの2デッキが同等の強さであることを示しているわけではありません。これまで述べてきた通り、〈魔手ウィッチ〉は圧倒的な強さを誇っており、〈進化AFネメシス〉との間にはやはり壁があります。〈進化AFネメシス〉は、Tier2以下のデッキに対する高い対応力を評価して、Tier1に設定しています。

7月末の能力変更はまさかの“無し”。環境に抗うためにプレイヤーたちが取った手段とは。

先述の《軍配の偉丈夫》型の〈魔手ウィッチ〉の台頭により、プレイヤー間では7月末での能力調整を期待する声が多く上がっていました。

しかし、上記デッキの台頭時期が限りなく月末に近かったこともあり、実際には能力調整は行われませんでした。余程のことがなければ緊急能力調整は行われないため、残り約1ヶ月間は、この〈魔手ウィッチ〉最強環境に向き合う必要があります。

プレイヤー間では、最強の〈魔手ウィッチ〉に抗うべく、様々な工夫が凝らされることとなります。

例えば、《暗黒次元》が環境から消えたことにより、序盤からの継続的な盤面展開を得意とする〈連携ロイヤル〉の立ち位置が良くなり、デッキリストも前寄せ型からコントロール型まで、様々な型が研究されています。先日の「BO3 Showdown Vol.2」の優勝者も、〈連携ロイヤル〉を持ち込み、〈魔手ウィッチ〉を見事に狩り取っていました。

〈ランプドラゴン〉では、《天頂の戦火・ジェアーダ》《炎の理・ウィルナス》などの威圧能力持ちフォロワーを多く採用することで、〈魔手ウィッチ〉に対して常に持ち物検査を行うことをコンセプトにしたデッキリストも散見されました。

また、〈ミルティオナイトメア〉〈クキシロビショップ〉〈財宝ロイヤル〉など、環境初期にはあまり見られなかったデッキも時折見かけるようになり、これらのデッキも〈魔手ウィッチ〉への対抗手段として多くのプレイヤーが注目しています。実際、〈ミルティオナイトメア〉はPS(Premier Series)でも多くのチームが採用しており、強いプレイヤーの間でも評価されていることは確実でしょう。

能力調整がなかったことを残念に感じるプレイヤーも多かったでしょうが、今の環境と向き合い、〈魔手ウィッチ〉への抗い方を全力で模索するプレイヤーたちの熱意は、燃え尽きることを知りません。

注目したいデッキ:〈純進化ネメシス〉

〈純進化ネメシス〉/カミシラ

最近巷で話題のデッキで、CR瞬間1位達成者も出ており、その強さは保証されています。

現状、〈ランプドラゴン〉以外のすべての対面に対して強く出られる一方で、〈ランプドラゴン〉に対しては、従来の〈進化AFネメシス〉と比べて疾走打点による能動的な攻めを行いにくい点が課題でしょう。

疾走打点を増やしてしまうと「盤面形成による打点形成」というデッキコンセプトから遠ざかってしまいますし、かといって盤面形成に全振りしてしまうと、打点が足りず負けてしまう試合も増えてしまいます。

デッキリストの調整の塩梅が難しいですが、ネメシスの新たな選択肢となったことは間違いありません。今後のデッキリストの開拓、そして母数の増加に注目です。

ECS神奈川開催目前。現環境の2デッキBO1を勝ち抜くためには。

Extra Championship 神奈川 キービジュアル

8/15(土)には、「Extra Championship 神奈川」が開催されます。

RAGE JCSと異なり、決勝戦まで2デッキBO1ルールで行われるため、2デッキBO1に特化した思考でデッキの持ち込みを考えることが望ましいです。

最も無難な持ち込みは、〈魔手ウィッチ〉+補完デッキでしょう。相手の持ち込みにナイトメアが見えた場合を除くすべての場面において、〈魔手ウィッチ〉を安定して投げることができるため、当日のデッキ選択じゃんけんに悔いる必要がなくなります。

相方デッキとしては、〈連携ロイヤル〉〈進化AFネメシス〉がオススメです。いずれのデッキも〈魔手ウィッチ〉が苦手とするデッキに強く出られる上、持ち前のデッキパワーの高さによって、どの対面と当たった際にも勝ちの目が残されています。

もちろん、他にも様々な持ち込み方が考えられます。一番大切なのは、「当日後悔しない持ち込み方をすること」です。大会では、自信やメンタルが非常に重要です。当日の対戦中や試合間でくれぐれも後悔がないよう、自分の信じる持ち込みをぜひとも検討してみてください。

「Shadowverse Premier Series」でも《軍配の偉丈夫》型の〈魔手ウィッチ〉が基準に。

Shadowverse Premier Series サムネイル

8/5(水)に行われた「Shadowverse Premier Series」においても、当日試合を行った全チームが《軍配の偉丈夫》型の〈魔手ウィッチ〉を採用していました。やはり、PS選手の間でも同デッキの強さは共通認識のようです。

また、興味深かったのは、全チームが〈ミルティオナイトメア〉を持ち込んでいたことです。ナイトメアは現状、決して上位クラスの仲間入りは出来ていませんが、デッキタイプの豊富さ(〈ミッドレンジナイトメア〉〈ミルティオナイトメア〉〈モードナイトメア〉 など)は、他クラスと比べても特徴的だと言えるでしょう。

その中で全チームが〈ミルティオナイトメア〉を採用していたことには、明らかに〈魔手ウィッチ〉への意識が表れています。〈魔手ウィッチ〉が現環境を定義付けていることを、改めて認識させられることとなりました。

終わりに

いかがだったでしょうか。今回は、〈魔手ウィッチ〉が最強となった現環境について、少し深掘りしてみました。

本記事が、少しでも多くのプレイヤーにとって環境の理解を深める上での一助になっていれば幸いです。

では、また次回のメタゲームウォッチングでお会いしましょう。

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